このページでは、完全に初心者の方を対象にコンクリートに着色する工法の概要をご説明します。

一言でコンクリートに着色するといっても、そのバリエーションは無数に存在します。例えば、「これから生コンを打設する」場合もあれば、「すでに30年も使い込み、機械油が染み込んだ床」だったり、「常に地下水によって塗れている地下室の床」だったりします。また、一言で「着色」といっても「とにかく色が付いていれば良い」場合もあれば、「着色も大事だけど、耐摩耗性を重視したい」という防塵目的だったり、「石畳風に仕上げたい」とか「赤煉瓦のイメージで」といった景観重視の要望もあります。

つまり、コンクリート床といっても千差万別だし、色を付けるにしても無数の方法が存在することになります。まずは代表的な着色方法を選んでご説明してみましょう。

  1. 工場や倉庫などの”防塵”や”防蝕”を目的とした産業用施設向けの着色方法
  2. 歩車道や駐車場などに”防滑”と”景観”や、”誘導”を目的としたサイン向けの着色方法
  3. 石畳風や煉瓦風などの立体的な型押しコンクリート工法
  4. 歩車道や駐車場などにスプレー吹き付けやローラー刷毛などでカラーコーティングする着色方法

以上四つのジャンルに分けて簡単にご説明します。

工場や倉庫などの”防塵”や”防蝕”を目的とした産業用施設向けの着色方法

Warehouse「産業用施設の床」といっても一般の方にはイメージを持ちにくいかもしれませんね。あるいは緑色の床面を思い出す方も多いかもしれません。まず、産業用施設の着色床には、明確な目的があります。極論を言えば「着色なんて二の次」だったりします。

一般的にコンクリートといえば硬いものの代名詞ですが、実際には大して硬くはありません。それも、コンクリート床として使用されるコンクリートは、他のコンクリートと比較してもかなり柔らかい方です。(長くなるので理由は省力します) それも、もっとも酷使される床面の表面の部分、つまり車輪や靴で絶え間なく摩擦が繰り返される場所が弱かったりするのです。

そこで、弱いコンクリートを補うために「エポキシ」「ウレタン」といった樹脂で覆ってあげる工法を「塗床(ぬりゆか)」といいます。この塗床工事は様々な仕様があり、”すり減り”を防止する「耐摩耗性」を重視するものや”滑り難さ”のための「防滑性」を主目的としたものなど多岐にわたります。その他にも「耐酸性」を目的としたり、クリーンルームの為の「帯電床」などといった特殊なものもあります。

一方、塗床を使用しない工法もあります。コンクリートを打設すると同時に硬質骨材と呼ばれる硬い砂をコンクリートの表面に混ぜこむことで表面を強化する「モノリシック(一枚岩)」と呼ばれる工法です。一般的に硬い砂と共に無機顔料(色粉)も混ぜ込むことで着色を兼ねています。ちなみに、景観工事で使用されるスタンプコンクリートも、この「モノリシック工法」の原理を利用しています。また、この「硬い砂と無機顔料」にセメントを加えた材料がワークスハードナーです。また、コンクリート打設直後に薬品を加えて改質する工法も急速に進歩しています。

この章のまとめ

  • 工場や倉庫などの産業用施設のコンクリート床は、欠点を補うために樹脂で覆う「塗床」と、コンクリートにハードナ-と呼ばれる材料を散布する二種類があります。

歩車道や駐車場などに”防滑”と”景観”や、”誘導”を目的としたサイン向けの着色方法

工場や倉庫の床では、いわゆる質感や高級感といった”性能”は重視されず、耐久性等の機能面を中心に工法が選択されます。しかし商業施設や街中などでは機能面もさることながら”景観”という大事な要素が絡んでくるので、産業用施設向けとは異なる工法がメインになります。

それでも車道では比較的に機能面を重視しますので、ニート工法といった質感を無視した工法も多用されますが、歩道では景観性を無視した着色は考えられません。そのため、エポキシやウレタン等の工場倉庫向けの材料を塗布する”塗床”が行われることはまずありません。

20年以上前、特にバブル期は「玉砂利舗装」と呼ばれる工法が流行しました。天然石やセラミックの骨材(砂利)を、エポキシ樹脂等で固めたものです。しかし、今では耐久性に難があり廃れてしまいました。樹脂の成分を変えた改良型は今でも建材ですが、お役所の予算不足のご時世には少々使いにくい工法になってしまいました。

 

 

 

この続きは近日公開予定

石畳風や煉瓦風などの立体的な型押しコンクリート工法

歩車道や駐車場などにスプレー吹き付けやローラー刷毛などでカラーコーティングする着色方法

(この文章は2013/01/05 16:35に記入されました。)